40歳以降の診療について

これから先も自分の歯で
過ごすために、
今できるケアを
41歳以降は、お口の状態が「全身の健康寿命」を大きく左右する時期です。これまで受けてきた治療箇所のやり直しが必要になったり、自覚症状のないまま進んできた歯周病が表面化したりと、長年のダメージの蓄積が現れやすくなります。また、噛む力の変化や歯ぎしり・食いしばりなども重なり、歯や顎への負担が大きくなることがあります。この年代では、お口のトラブルが全身の健康にも影響をおよぼしやすいため、これまで以上に「お口と体のつながり」を意識した管理が重要です。当院では現在の状態を丁寧に確認し、歯周病のコントロールや再治療の必要性、将来を見据えた選択肢についてわかりやすくご説明しています。これからの生活の質を守るためにも、定期的なチェックと継続的なケアをおすすめします。
この時期に大切にしたいポイント

今の健康を守る(重症化予防)
今残っている歯をこれ以上失わないためには、歯周病の適切な管理が欠かせません。また、残った歯に過度な負担が集中しないよう、噛み合わせのバランスを整えることも重要です。お口全体を一つの単位として捉え、連鎖的な崩壊を防ぐ視点での管理が、将来の大きなトラブルの予防につながります。

お口から全身の健康を守る
歯周病菌が血管を通じて全身に影響をおよぼすことは、糖尿病や心疾患、認知症などのリスクと関連があるとされています。お口を清潔に保ち、炎症をコントロールすることは、全身の病気の予防や健康寿命の維持にもつながります。お口の健康管理は、体全体の健康管理でもあります。

「噛む・飲み込む」機能を
衰えさせない
歯を失ったままにしたり、合わない入れ歯を使い続けたりすると、食事がしにくいだけでなく、「噛む・飲み込む・話す」といった本来のお口の機能が徐々に低下していきます。しっかりと噛める環境を整え、スムーズに話し、飲み込める状態を維持することが、日常生活の質を守ることにつながります。
知っておきたいこの時期のリスク

治療箇所の「耐用年数」と
二次むし歯
10年、20年前に受けた詰め物や被せ物は、時間の経過とともに接着材が劣化し、目に見えないすき間が生じることがあります。その部分から細菌が入り込み、知らないうちにむし歯が再発する「二次むし歯」のリスクが高まります。痛みが出にくいため発見が遅れやすく、定期的なチェックが重要です。

自覚症状のない「歯周病」
歯周病は初期段階では症状がほとんどなく、静かに進行する疾患です。喫煙習慣がある方や、更年期以降の女性は特に進行が早い傾向があります。気づいた時には歯が動揺し始めるなど、重症化しているケースも少なくありません。早期発見と継続的な管理が大切です。

噛み合わせの不調による
「歯の破折(ヒビ)」
歯を失ったまま放置したり、合わない被せ物を使い続けたりすると、特定の歯に過度な負担が集中します。その結果、ある日突然、歯が根元から割れてしまうことがあります。歯の破折は抜歯の大きな原因の一つであり、噛み合わせの調整や適切な補綴管理が欠かせません。

「お口の乾き」による
自浄作用の低下
加齢や内服薬の影響により唾液の分泌量が減ると、お口の中の自浄作用が低下します。細菌が増えやすい環境となり、むし歯や歯周病、さらには口臭のリスクも高まります。乾燥のサインを見逃さず、早めに対策を行うことが重要です。
この時期の受診について
(時期別の目安)
1~3ヵ月に一度
この時期の予防・診療メニュー
予防処置
- むし歯を予防したい
- 正しい歯みがきを覚えたい
- 将来もきれいな歯を保ちたい
成人矯正
- 歯並びをきれいにしたい
- 横顔をきれいにしたい
- 笑う時に口元を隠してしまう
- 噛み合わせに違和感がある
一般歯科・口腔外科
- むし歯がないか見て欲しい
- むし歯を治療したい
- 親知らずを抜歯したい
- 顎が痛い
セラミック
メタルフリー治療
- 歯の形を整えたい
- 銀歯が気になる
歯周病治療
- 歯ぐきから血が出ることがある
- 口臭が気になる
- 歯ぐきが下がってきた気がする
インプラント・入れ歯
- 歯を失ってしまった
- 事故で歯が折れてしまった
- 入れ歯を作製したい
- 入れ歯がすぐ外れて困る
よくあるご質問
Q
歯周病は年齢とともに進行しますか?
年齢そのものよりも、これまでのケア状況や生活習慣によって進行リスクが高まるとされています。定期的な管理が重要です。
Q
昔治療した被せ物や詰め物が気になります。
被せ物や詰め物は経年劣化することがあります。違和感がなくても、状態を確認することでトラブルの予防につながります。
Q
できるだけ歯を残す治療は可能ですか?
状態によっては、歯を保存することを目的とした治療が検討できる場合があります。まずは診査を行います。
Q
インプラント治療は誰でも受けられますか?
全身状態やお口の環境によって適応が異なります。事前の検査と説明を行ったうえで判断します。
Q
定期検診はどのくらい重要ですか?
歯を長く使い続けるためには、症状が出る前からの管理が重要です。定期的な受診が将来的な負担軽減につながります。