TOPICS 医療コラム

ホワイトニングで第一印象を変える

~歯を傷めず自然に白くする方法~

マスクを外す機会が増え、笑顔の印象が以前よりも大切になった今、
「歯の黄ばみが気になる」「写真に写る自分の歯がくすんで見える」というお悩みを抱える方が増えています。

白く美しい歯は、清潔感や若々しさを感じさせるだけでなく、自信を持って笑える大きなポイントです。
しかし、「ホワイトニングは歯を傷めそう」「痛みがありそう」と心配して一歩踏み出せない方も少なくありません。

当院では、光照射を使わずに薬剤の力で優しく白くするホワイトニングを採用しています。
薬剤の成分や濃度にこだわり、痛みをできる限り抑えながら、歯に負担をかけずに自然な白さを目指しています。
また、施術前のケアとしてEMS(エアフロー)を取り入れることで、
ホワイトニングの効果を最大限に引き出すことができます。

今回は、そんな当院のホワイトニングとEMSケアについて、詳しくご紹介します。


なぜ歯は黄ばむのか?

「毎日磨いているのに、少しずつ歯が黄色っぽくなる気がする」
それは決して気のせいではありません。

歯の黄ばみには、外的要因と内的要因の2つがあります。
外的要因としては、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーなど、色の濃い飲食物によるステイン(色素沈着)が代表的です。
また、喫煙によるヤニ汚れや、加齢に伴うエナメル質の摩耗によっても黄ばみが進行します。

一方、内的要因としては、歯の内部にある象牙質の色が年齢とともに濃くなることが挙げられます。
つまり、どんなに丁寧に歯磨きをしていても、
生活習慣や年齢の影響によって少しずつ歯の色が変わっていくのです。

そこで、こうした表面や内部の色素を安全に分解して明るくするのが、ホワイトニングの役割です。


当院のオフィスホワイトニング

当院のオフィスホワイトニングは、光照射を行わない薬剤タイプです。
これは、薬剤自体の化学反応で歯の着色物質を分解する仕組みで、
特殊なライトを当てなくても十分な効果を得られるように設計されています。

光加速装置を使う方法と比べて、発熱や刺激が少なく、痛みや知覚過敏が起こりにくいのが特徴です。
また、薬剤の濃度を丁寧に調整することで、歯の状態に合わせた安全な施術が可能です。

薬剤の主成分である過酸化水素は、歯の表面ではなく内部の色素を分解して白くする働きがあります。
表面のエナメル質を削ったり溶かしたりするわけではないため、歯を傷つける心配もありません。

施術時間は1回あたり約60分ほど。
痛みが出やすい方や初めてホワイトニングを受ける方にも安心しておすすめできる方法です。
仕上がりは「真っ白」というよりも、透明感のある自然な白さ。
笑ったときに口元が明るく見える、上品なトーンを目指しています。


ホームホワイトニングとの違い

ご自宅で行うホームホワイトニングは、低濃度の薬剤を使用してゆっくりと歯を白くしていく方法です。
即効性はオフィスよりも緩やかですが、内部まで薬剤が浸透し、白さが長持ちしやすいというメリットがあります。

当院では、ライフスタイルに合わせてオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた
「デュアルホワイトニング」もご案内しています。
オフィスでトーンを整え、ホームでじっくり安定させることで、より持続的で自然な白さを得ることができます。



ホワイトニング前に重要な「EMSクリーニング」

ホワイトニングの効果を最大限に発揮するためには、歯の表面が清潔であることが大切です。
そのため、当院では施術前にEMSエアフローによるクリーニングをおすすめしています。

EMS(エアフロー)は、スイスで開発された最新の口腔ケアシステムで、
従来のスケーリングのように器具で「ガリガリ」と削るのではなく、
超微粒子のパウダーと水流を使って歯面や歯周ポケット内をやさしく洗浄します。

このEMSの最大の特長は、痛みや刺激が非常に少ないこと。
歯の表面を傷つけずに汚れを落とせるため、ホワイトニング前の“ベースづくり”に最適です。

EMSで得られる3つの効果

  1. 着色やステインを除去して歯本来のツヤを取り戻す
     ホワイトニング薬剤が均一に浸透するよう、表面の汚れやバイオフィルムをしっかり除去します。

  2. ホワイトニング後の白さを長持ちさせる
     歯面がツルツルになることで、新たな汚れが付きにくくなり、白さをキープできます。

  3. 歯ぐきにやさしい
     超微細な粒子で歯周ポケット内の細菌もやさしく洗浄。歯肉炎の予防にも効果的です。

EMSの施術後は、歯がツルツルになり、舌で触れると清潔感を実感できます。
この状態でホワイトニングを行うことで、薬剤がムラなく作用し、より自然で均一な白さを引き出せます。



当院のEMSクリーニングの流れ

  1. 歯の状態確認
     歯ぐきの炎症や歯石の有無を確認し、EMSが安全に行える状態かチェックします。

  2. 染め出しによる可視化
     必要に応じて磨き残しやバイオフィルムを染め出して、どこに汚れが残っているかを確認します。

  3. エアフローパウダーによる洗浄
     超微粒子パウダーをウォータースプレーで噴射し、歯面・歯間・歯ぐきの境目をやさしく洗い流します。

  4. 仕上げ・フッ素塗布
     清掃後にフッ素を塗布し、歯の再石灰化を促進します。歯を強くし、虫歯予防にもつながります。

この一連のケアは、ホワイトニング前の準備としてだけでなく、
定期的なメンテナンスとしても非常におすすめです。



ホワイトニング後のケアと注意点

ホワイトニング直後は、歯の表面がわずかにデリケートな状態です。
薬剤が作用した後のエナメル質は一時的に“着色しやすい状態”になっているため、
24〜48時間はコーヒー、赤ワイン、カレー、チョコレートなどの色素の濃い食べ物を避けるようにしましょう。

その後は、定期的なEMSクリーニングで歯の表面を清潔に保つことで、
ホワイトニングの白さを長期間キープできます。
当院では、3か月ごとの定期クリーニングを推奨しています。


よくある質問

Q. ホワイトニングは歯を削りますか?
削りません。薬剤が歯の表面や内部の着色物質を分解するだけなので、歯の構造を傷つけることはありません。

Q. 痛みやしみはありますか?
個人差はありますが、当院のホワイトニングは光照射を行わないため刺激が少なく、
知覚過敏が起こるケースはごくわずかです。

Q. どのくらい白くなりますか?
歯の状態によりますが、平均して2~4段階程度明るくなる方が多いです。
1回でも効果を感じられる方が多く、数回の施術でさらに透明感のある白さが期待できます。

Q. 差し歯や詰め物も白くなりますか?
人工歯は薬剤の反応を受けませんが、周囲の天然歯をホワイトニングして色を合わせることで、
自然で統一感のある口元をつくることが可能です。

 

ホワイトニングは、単に「歯を白くするための施術」ではありません。
それは、笑顔に自信を持ち、人生をより前向きに過ごすためのサポートでもあります。

当院では、光照射を使用せずに薬剤の化学反応のみで行う、痛みの少ない安全なホワイトニングを採用しています。
また、ホワイトニング効果を最大限に引き出すため、EMSエアフローによる歯面クリーニングをセットでご提案しています。

「自然な白さ」「歯を傷めない」「快適に続けられる」
この3つを大切に、患者さま一人ひとりに合わせたホワイトニングプランをご提案いたします。

歯の色が気になっている方、初めてホワイトニングを検討される方も、ぜひお気軽にご相談ください。

監修者情報

監修者情報

理事長新原 拓也

Takuya Shinhara

当院では、できるだけご自身の歯を大切にする予防診療をベースに一般的な保険診療、セラミック等を用いた審美治療、小児歯科、矯正、インプラント等、幅広く包括的な治療を行って参ります。現在私は二児の子育て中でありますが、美しい歯並びを獲得するには幼少期からの食育や筋機能療法が有効であると強く感じております。