「子どもの歯並びが気になっているけれど、学校があると通院が大変そう……」
「矯正を始めるなら、どのタイミングがいいの?」
「夏休みを利用して相談だけでもしてみたい。」
このようなお悩みをお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。
小児矯正は、お子さまの成長を活かしながら歯並びや噛み合わせを整えていく治療です。そのため、「何歳から始めるか」だけでなく、「いつ相談するか」も大切なポイントになります。
なかでも、夏休みは小児矯正をスタートするのに適した時期の一つです。学校生活への影響が少なく、お子さま自身も新しい生活リズムに慣れやすいため、多くのご家庭がこの時期に矯正相談へ来院されています。
今回は、夏休みに小児矯正を始めるメリットや、治療を検討する際に知っておきたいポイントについて詳しく解説します。
小児矯正は「始める時期」が大切
小児矯正は、大人の矯正とは考え方が少し異なります。
大人の矯正は歯を動かして歯並びを整えることが中心ですが、小児矯正では、お子さまの成長を利用しながらあごの発育や噛み合わせを整えていくことが大きな目的です。
特に6〜10歳頃は乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」と呼ばれ、永久歯への生え変わりが始まります。
この時期はあごも大きく成長するため、歯がきれいに並ぶためのスペースを確保できる可能性があります。
だからこそ、「歯並びが完成してから」ではなく、成長している時期に相談することが大切なのです。
夏休みは通院スケジュールを立てやすい
学校がある期間は、授業や習い事などで忙しく、歯科医院へ通う時間を確保するのが難しいご家庭も少なくありません。
一方、夏休みは比較的時間に余裕があるため、初診相談や精密検査、治療計画の説明などを落ち着いて受けることができます。
また、平日の予約が取りやすくなることで、ご家族の予定に合わせて受診しやすいというメリットもあります。
「学校が始まる前に相談だけでもしておきたい」という方にも、夏休みはおすすめのタイミングです。
新しい装置にも慣れやすい
小児矯正では、マウスピース型の装置や矯正装置を使用することがあります。
装置を使い始めたばかりの頃は、違和感を覚えたり、話しにくさを感じたりすることがあります。
夏休み中であれば、学校で友達と話す機会や授業で発表する機会が少ないため、お子さまも焦らず新しい装置に慣れることができます。
また、ご家族が近くで見守れる時間が長いため、装着時間の管理やお手入れのサポートもしやすくなります。
夏休みは生活習慣を見直すチャンス
小児矯正では、歯並びだけでなく、お口の使い方や生活習慣も重要です。
例えば、
・口呼吸
・舌の位置
・飲み込み方
・頬杖
・指しゃぶり
・姿勢
などは、歯並びやあごの成長に影響を与えることがあります。
学校生活があると、毎日の生活リズムを見直すのは難しいこともあります。
しかし、夏休みは生活習慣を改善するきっかけにもなります。
早寝早起きや食事の時間を整えるのと同じように、お口の使い方を意識することも、お子さまの健やかな成長につながります。
MFTを始めるにもおすすめの時期
当院では、小児矯正とあわせてMFT(口腔筋機能療法)を行っています。
MFTとは、舌や唇、お口周りの筋肉を正しく使えるようにするトレーニングです。
例えば、
・舌を正しい位置に置く
・鼻呼吸を身につける
・正しい飲み込み方を覚える
・口を閉じる力を育てる
といった練習を行います。
これらは毎日少しずつ続けることが大切です。
夏休みは時間に余裕があるため、ご家庭でも練習しやすく、習慣化しやすい時期といえるでしょう。
プレオルソ・インビザライン・ファーストという選択肢
当院では、お子さまのお口の状態に合わせて、プレオルソやインビザライン・ファーストをご提案しています。
プレオルソは、お口周りの筋肉や舌の機能改善を目的としたマウスピース型矯正装置です。
主に日中1時間程度と就寝時に装着するため、学校生活への影響が少ないことも特徴です。
インビザライン・ファーストは、透明なマウスピースを使用して歯並びを整える治療方法です。
目立ちにくく、食事や歯磨きの際には取り外しができるため、お子さまにも取り組みやすい治療法の一つです。
どちらが適しているかは、お子さまのお口の状態や成長段階によって異なります。
そのため、しっかり診査・診断を行ったうえで、一人ひとりに合った治療方法をご提案しています。
「まだ早いかな」と思っている方へ
保護者の方からよくいただくご相談が、
「まだ乳歯が残っているので相談するには早いですか?」
というものです。
しかし、小児矯正は「相談する時期」と「治療を始める時期」が必ずしも同じではありません。
早めに相談しておくことで、
「今は経過観察で大丈夫」
「このタイミングから始めると成長を活かしやすい」
など、お子さまに合った時期を見極めることができます。
相談だけで終わるケースも多いため、「気になった時」が相談のタイミングと考えていただいて大丈夫です。
矯正中も予防歯科が大切です
矯正治療では歯並びだけに注目しがちですが、お口の健康を維持することも非常に重要です。
当院では、お口の状態に応じて1〜3か月に一度の定期検診をおすすめしています。
定期検診では、
・むし歯のチェック
・歯ぐきの状態の確認
・ブラッシング指導
・フッ素塗布
・専門的なクリーニング
などを行い、矯正中も健康なお口を維持できるようサポートしています。
必要に応じてEMSによるクリーニングも行い、セルフケアでは落としきれないバイオフィルムをやさしく除去しています。
「歯並び」と「予防」の両方を大切にすることが、将来のお口の健康につながります。
最後に
夏休みは、お子さまの歯並びについてゆっくり考えられる貴重な時期です。
「矯正が必要か分からない」「相談だけしてみたい」という段階でも、早めにお口の状態を確認することで、将来の選択肢が広がることがあります。
当院では、プレオルソやインビザライン・ファースト、MFTを取り入れながら、お子さま一人ひとりの成長に合わせた治療をご提案しています。
歯並びだけでなく、お口全体の健康を大切にした診療を心がけていますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。